健康寿命の分岐点!森由香子さん著「50歳からは食べやせをはじめなさい」
人生100年時代。できるだけ健康でいつづけたいですよね。でもそれには、50代の食と運動が大きく関わってくるのだそう。
「50代になって、やせにくくなってきた」
「健康診断で引っかかる項目がふえてきた」
「今は健康だけど、将来のために今から何かしたほうがいいの?」
そんな人におすすめの本を紹介します♪
管理栄養士で日本抗加齢医学会指導士の森由香子さん。患者の栄養指導、食事記録の分析、ダイエット指導などに従事し、「食事からのアンチエイジング」を提唱されています。
この本では、そんな森さんが「最新栄養学から導き出した、筋肉をつけながら脂肪を落とす食べ方」を教えてくれます。
この本の特徴
- 4000人を超える患者にダイエット指導してきた著者ならではの幅広い知識
- 50代のうちにダイエットしておかないとどんな病気のリスクが上がるのか、またその仕組みについて、わかりやすく書かれている
- 「食べやせ」のコツや方法がわかる
この本を読んで参考になった5つのこと
1.体重を減らすより、体脂肪を減らす
50代のダイエットは、あくまで「健康」のため。だから健康に問題がなければ、無理してやせなくてもよい。
体重を減らすことより、体脂肪を基準範囲内にすることが重要。(男性は10~19% 女性は20~29%)体重にこだわって無謀なダイエットをすると、栄養不足に陥り、免疫力が下がったり、かえってやせにくい体になったりしてしまう。
2.50代のダイエットは「食べやせ」が正解
たんぱく質ファースト
「たんぱく質ファースト」とは、最初にたんぱく質のおかずを食べてからほかのものを食べること。
この食べ方によって、「やせるホルモン」といわれるGLPー1という成分が分泌される。GLPー1には食欲を抑える働きがあり、食べる量を減らすことができる。また、血糖値の上昇を抑える働きもあるので、脂肪がつきにくくなる。
カロリーよりも1日10品目
バランスのよい食事の目安として、1日10品目をとることを目指す。
「かきくけこ、やまにさち」食事法(森由香子さん考案)
か 海藻類
き キノコ類
く 果物類
け 鶏卵(卵)
こ 穀類・いも類
や 野菜
ま 豆類・種実類
に 肉
さ 魚
ち チーズなど乳製品・牛乳
3.「糖質制限ダイエット」をしている人はリバウンドする
「糖質制限タイエット」は、すぐに体重がへりやすいが脂肪はわずかしか減らない。
また、主食を抜くため満腹中枢が刺激されずストレスを感じやすいことから、長続きしにくい。
さらに、炭水化物を抜いていた人が再び食べるようになると、リバウンドすることが多い。糖質不足になると筋肉量が減り、基礎代謝が落ちることで、太りやすくやせにくい体になる。
他にも、さまざまな問題点がある。
頭が働かなくなる、イライラする、精神状態が不安定になる、更年期障害が重くなる、睡眠の質が落ちる、免疫力を下げる、おかずの量が増え中性脂肪やコレステロールが上昇しやすくなる、食物繊維が不足し便秘になりやすくなる、など。
糖質制限ダイエットは、管理栄養士やジムのトレーナーの指導のもとで行う以外はおすすめできない。
4.食事に気をつけても運動不足はやっぱり太る
50代は、運動量が減り、筋肉も落ち、基礎代謝が減ってくるので、日常的に運動をしていないと、いくら食事に気をつけても、筋肉は少しずつ減ってしまう。
ただし、無理な運動は長続きしない。15分の散歩でも、10分間のストレッチでもいいので、とにかく毎日続けられることで、運動習慣をつけることからはじめる。
5.「体脂肪も基準値以内だから安心」という人も油断はできない
50代はホルモンの低下で脂肪がつきやすくなってくるため、もともと太っていなかった人でも、脂肪がつきやすくなる。
肥満は生活習慣病をはじめ、脳卒中や心疾患、痛風や尿路結石、脂肪肝、動脈硬化、認知症など、さまざまな病気の発症リスクを高めてしまう。
また、将来、要支援・要介護、さらには寝たきりになってしまう確率も上がる。
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他にも、
- 太る人と太らない人の分岐点
-
「朝食抜きダイエット」がもたらす悪影響とは
-
腸活もやり過ぎると、腸内環境が悪化する
- 「ごはんは太る」の思い込みをすてる
など、参考になることがたくさん書かれています。
健康は大事ですよね…。「かきくけこ、やまにさち」食事法、やってみようと思います。
なにか役に立つことがあったらうれしいです。
それではまた(^^)/