片頭痛を卒業できる?坂井文彦さん・橋本笑さん著「まんがでわかる片頭痛の治し方」
片頭痛に悩む人は日本人の10人に1人。そのうち7割が生活に支障をきたすレベルと言われているそう。
「頭痛薬はできるだけ飲みたくない」
「予防できるなら、その方法を知りたい」
「市販の頭痛薬では効かなくなってきた」
そんな人におすすめの本を紹介します♪
埼玉国際頭痛センター長の坂井文彦医師。日本の頭痛医療を進化させてきたという頭痛治療の世界的名医。
そして、まんが家の橋本笑さん。市販薬が効かないほどのひどい片頭痛持ち。
この本では、そんなお二人が「片頭痛の薬との付き合い方や薬に頼らないセルフケア」を教えてくれます。
この本の特徴
- 片頭痛で悩む人のために、片頭痛の人が書いた本だから、共感できる
- マンガだから読みやすくわかりやすい
この本を読んで参考になった5つのこと
1.「頭痛ダイアリー」で自分の頭痛の特徴がわかる!
「頭痛ダイアリー」とは、頭痛の起こり方やきっかけ、時間帯、痛みの強さなどを記録するもの。
頭痛がつらくて病院に行っても、自分の頭痛について正確に伝えるのは難しい。そんなときに「頭痛ダイアリー」があれば、医師はそれをもとに、診断をしたり治療計画を立てたりすることができる。
また、自分の頭痛の傾向がわかると、日頃から気をつけられるようになり頭痛を減らせるという。
「頭痛ダイアリー」は、日本頭痛学会のホームページからもダウンロードできます。
日本頭痛学会が監修しているアプリもあるそうです。
2.更年期の片頭痛に効果のあるホルモン療法
片頭痛が女性に多いのは、女性ホルモンと関係があるから。生理前など女性ホルモンが変化するときに、片頭痛が起こりやすくなる。
そして、更年期はホルモンの変化が激しく、片頭痛が一番きつい時期になる。女性ホルモンを補う「ホルモン療法」やピルで、片頭痛が減る人もいるという。
閉経するとずいぶん楽になるそうなので、それまではうまくつきあっていきましょう。
3.週末頭痛には「週末リフレッシュ作戦」
「週末頭痛」とは、仕事が休みの土日によく起こる頭痛のことで、続いていたストレスから解放され、ホッと一息ついたときに起こるという。
予防するには、ダラダラ寝たりして、リラックスしすぎないこと。
オススメは「週末リフレッシュ作戦」。休日は朝から楽しい予定を入れて、平日のリズムと大きく変えないことが重要だそう。
4.片頭痛の特効薬トリプタン
「トリプタン系」の薬を飲むと、市販薬では効かなかった痛みがずいぶん楽になるという。
普通の鎮痛薬は「痛み止め」の効果があり、軽い頭痛なら有効だが強い痛みには効かない。それに対し、「トリプタン系」の薬は「痛み止め」の効果はなく、片頭痛のメカニズムに作用する薬だそう。
「トリプタン系」の薬は、病院で診察を受けて処方してもらいましょう。
5.片頭痛予防の新薬誕生
最近、片頭痛を予防できる画期的な新薬が発売されたそう。それが、「抗CGRP抗体の注射薬」というもの。
脳の血管を拡張させるCGRPという物質に作用し、片頭痛を予防する。
この注射薬を打つと、約1ヶ月の間、片頭痛が起こりにくくなる。月1本、3回くらい打って様子を見るが、この時点で6~7割の人が「頭痛が半減した」と効果を感じているという。
副作用もなく、他の薬が効かなくなった人におすすめだが、保険適用で1本約13,000円と高価!
***
他にも、
- 片頭痛と緊張型頭痛の見分け方
- 片頭痛を起こす誘因とその対策
- 注意したい薬物乱用頭痛
- 坂井先生考案!頭痛の慢性化を予防する「片頭痛予防体操」
など、参考になることがたくさん書かれています。
わたしも片頭痛持ちで、頭痛薬は手放せません。まだ市販薬が効くレベルですが、なるべく薬は飲みたくないので、「頭痛ダイアリー」をつけて、自分の頭痛の傾向を知り、対策をしていこうと思います。
なにか役に立つことがあったらうれしいです。
それではまた(^^)/